自律神経と脳

自律神経と脳

自律神経は脳の視床下部によりコントロールされています。
人間の脳は、大きく大脳、小脳、脳幹の3つの部分に分けられますが、そのうち大脳が全体の75%を占めています。
大脳の一番外側に大脳皮質(新皮質)が覆っており、その内側に大脳辺縁系があり、さらにその下には視床下部があります。
大脳皮質は人間の高度の精神活動をつかさどる部分で、知性や理性や創造性などはここから生まれるため、人間脳とも呼ばれます。
その内側の大脳辺縁系は、食欲、性欲、睡眠など動物の本能的な欲求や喜怒哀楽の情動をつかさどる部分で、動物脳とも呼ばれます。
大脳辺縁系の下にある視床下部は、自律神経系をコントロールする中枢の役割の他、内分泌(ホルモン)系の中枢も担っています。

自律神経の中枢は視床下部ですが、視床下部は大脳辺縁系や大脳皮質から直接・間接の影響を受けています。
例えば、外部からの刺激によって、ある情動が生じると、大脳辺縁系から視床下部に情報が伝わり、それにより視床下部は自律神経に、身体の各器官を適切な状態にするように指令を出すのです。
具体的に例えると、歩いていて脇道から急に自動車が飛び出してきたら、大脳辺縁系に恐怖の感情が生まれ、その情報が瞬時に視床下部に伝えられ、それを受けた視床下部が自律神経に指令を出し、交換神経が興奮することにより、急に血圧が上がり、心臓が早鐘を打ち、冷汗が出、全身の筋肉が収縮します。
生命の危機を感じた脳の情報を受けて、自律神経を通じて全身が危機に対応するよう瞬時に変化したのです。
このように、視床下部は本能的欲求や情動をつかさどる大脳辺縁系からの情報によって、自律神経をコントロールします。
また、視床下部は大脳辺縁系の外側にある大脳皮質からも間接的に影響を受けます。
例えば、サスペンスやホラーの小説や映画を観てドキドキしたり、好きな異性から声を掛けられたら胸が高鳴るのは、その一例と言えます。

人間はいつも本能や感情のおもむくままに行動するわけではなく、社会生活を送っていればと、むしろ欲求を抑えて我慢するよう、感情をコントロールすることのほうが多いと思います。
こうした能力は他の動物にはなく、このように人間が考えたり、感情や欲求を自由にコントロールできるのは、人間脳である大脳皮質があるからなのです。
しかし、欲求や情動を抑え込んでばかりいると、大脳皮質と大脳辺縁系、さらに視床下部との間の連携がスムーズにいかなくなり、自律神経のバランスが乱れる可能性があります。
このように自律神経は大脳皮質の影響を結構受けやすいのです。

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